2003/04/29


これで、君もホタル博士! 「ホタル大辞典」


あなたは、人目のお客様です。(2001年4月1日から)


CONTENTS

 ●ゲンジボタルとは、どんな昆虫?

 ●ホタルカレンダー

 ●ホタルの生態

 ●ホタルの観察方法

 ●カワニナについて


●ゲンジボタルとは、どんな昆虫?

  ゲンジボタルは、鞘翅目(甲虫類)ホタル科に属し、水辺に住む昆虫です。成虫は体長約15ミリ、前腹背は赤く、中央に黒い帯があります。雄は、 尾の所から青白い光を出します。また、ゲンジボタルと同じホタル科に属している甲虫に、ヘイケボタルがいます。ゲンジボタルとヘイケボタルの違いは、 大きさです。ゲンジボタルは、ヘイケボタルの約1.5倍の大きさがあります。

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●ホタルカレンダー

1月 村土は一面の雪化粧。幼虫は、冠雪した水路の水底や石の下でじっとしています。
2月 幼虫、孵化前の高令期に水温5℃以下の低温環境で、ひと月以下生活することが必要です。
3月 日照量が多くなり、水温が上昇するにつれて、幼虫の生活行動が活発になっていきます。
4月 4~5月に6令虫に成長。栄養物の摂取はこの幼虫期だけで、成虫期の生命活動と産卵活動を支えるエネルギーを貯えます。
5月 中旬頃から、雨天の夜などに盛んに上陸して土まゆをつくり、さなぎ(蛹化)となります。
6月 中旬からゲンジボタル、下旬にはヘイケボタルの成虫が発生し、羽化して夜空を発光飛翔します。
7月 6月下旬~7月上旬に、水辺の草むらに産卵した黄色の無数の卵が孵化し、その幼虫が水中に降りていきます。
8月 ゲンジボタルの幼虫は流水中に多いカワニナ、ヘイケボタルは静水中に多いヒメタニシなどを食べて生活します。
9月 7月~9月にかけて、幼虫は脱皮をくりかえしながら育ちます。始めは白くやわらかで、あとは黒くかたい体になります。
10月 幼虫の若令期の成長適温21℃前後で、25℃を越す環境が長時間続くと発育が困難となります。
11月 上旬頃には、ほとんどの幼虫が4~5令虫となります。16℃以下の水温では生活行動がにぶく、発育が遅れます。
12月 降雪期を迎える1月頃から水温が下がり、越冬期の幼虫はいっそうにぶくなります。

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●ホタルの生態

SEITAI-1 直射日光を避け、卵経約0.5mm、500個前後を産卵。羽化後3日目頃から始まり、交尾を繰返しながら数日におよぶ。
SEITAI-2 ゲンジボタルの幼虫の成長は、孵化時で1.5mm、脱皮することに令を増やし成長する。
SEITAI-3 幼虫の生育には、夏季19℃~23℃、冬季3℃~6℃の水温がよい、水質はよく澄んで餌の豊富なところ。ゲンジボタルの幼虫は、カワニナが好物のようである。
SEITAI-4 6令虫で上陸する例が多く、土の中で蛹化する。
SEITAI-5 成虫の発光飛翔は第一波が午後7時50分からその発光時間は正確で、かなり発達した時間センサーをもつ。

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●ホタルの観察方法

  ホタルが最も多く飛び回るのは、小雨か曇りの日で、しかも風のない蒸し暑い夜です。雨や風の強い日、気温の低い日、月の明るい日はあまり飛び回りません。時間帯は日没後1~2時間後から光り始めピークを迎えます。すこし、早めに出かけて日が暮れるのを待ちながら光のファンタジーを見るのをまるで枕草子の世界のようで趣があるのではないでしょうか。

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●カワニナについて

  カワニナは、カワニナ科の中腹足目に属し、学名は、Semisulcospira libertina libertinaといいます。小川などに生息し、ゲンジボタルの幼虫の餌になります。普段、餌として水中の苔や軟らかい水草を食べています。飼育をする場合は、人参やキャベツのような野菜を与えるようです。

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引用:旧北会津村ホタルマップより

2003年1月1日 加筆



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